愛犬のドッグフード選びは非常に重要です。筆者はポメラニアンと暮らしていますが、愛犬の様子がいつもと違うと感じるとすぐに病院へ直行します。ペット保険に加入している為、医療費は3割負担で済みますが大きな病気や骨折をすると途端に飼い主の家計を圧迫します。
特にペット保険に加入していない飼い主にとっては、その医療費はとても大きな負担になります。つまり、犬や猫を飼われている方にとって大切なことは、愛犬や愛猫を病気にさせないことそして怪我をさせないことです。
「そんなこと当り前だよ」という声が聞こえてきそうですが、ではどのように気をつけているのでしょうか?
- 毎年定期検診を受けている
- 散歩は毎日充分な時間させているし、拾い食いしないよう目を見張っている
- 犬が段差から不用意に飛び降りないよう気をつけているし、対策している
- 犬が食べてはいけないものは絶対与えないようにしている
- 夏はエアコンで室内を温度調節している
- 寒い夜は暖かい毛布を用意している
筆者も愛犬のために日々尽力していますが、最も大切なことはズバリ食事であると考えています。
今回の記事では、筆者が実際に愛犬のドッグフード選びのために購入し、比較検討した結果を記載しています。数あるドッグフードの中から、今回は「うまか・モグワン・このこのごはん」を多角的な視点で徹底比較します。
主原料・添加物・原産国
主原料 | 添加物 | 原産国 | |
---|---|---|---|
無添加国産ドッグフード【UMAKA -うまか-】 | 鶏肉 (九州産 華味鳥100%) | 無添加 グルテンフリー | 日本 |
プレミアムドッグフード『モグワン』 | チキン サーモン | 無添加 グレインフリー | イギリス |
小型犬用ドッグフード「このこのごはん」 | ささみ・鹿肉 マグロ | 無添加 グルテンフリー | 日本 |
3種類共、鶏肉をベースにそれぞれ魚介類や野菜、果物等を組み合わせて作られています。
いずれも着色料や保存料などの添加物を使用せず、老化や涙焼けの原因となるオイルコーティングもされていない為、安心・安全なドッグフードと言えるでしょう。異なる点を挙げると、原産国の違いです。モグワンはイギリスで作られているため、国産の素材にこだわりたい方はうまか、このこのごはんが適しています。
※このこのごはんは一部外国産を使用。
また、うまかとこのこのごはんはグルテンフリー、モグワンはグレインフリーであることも注目すべき点です。うまかとこのこのごはんは、小麦やとうもろこしといったアレルギーに繋がりやすい素材を省いていますが、栄養面に配慮しあえて玄米などの雑穀は加えています。
一方、モグワンは穀類を一切使用していません。穀類は消化が悪いため、愛犬がお腹を壊しやすいなどの問題を抱えている場合は、モグワンを検討してみてはいかがでしょう。
価格・内容量
無添加国産ドッグフード【UMAKA -うまか-】 | プレミアムドッグフード『モグワン』 | 小型犬用ドッグフード「このこのごはん」 | |
---|---|---|---|
通常価格(税抜) | 4,980円 | 3,960円 | 3,850円 |
定期コース(税抜) | 2,980円(初回2,000円OFF) 4,482円(2回以降1個で10%OFF) 3,984円(2回以降2個以上で20%OFF) | 1個 3,564円(10%OFF) 2個以上3,366円(15%OFF) 6個以上3,168(20%OFF) | 3,278円(15%OFF) |
特記事項 | 2回目以降から、1個で 10%OFF、2個以上で20%OFF、3個以上で20%OFF +送料無料 | まとめて3個以上(10,000円以上)購入で送料・代引き手数料が無料 | 初回送料無料 2回目以降送料850円 |
内容量(1個当たり) | 1.5kg | 1.8kg | 1kg |
1g当たりの価格 ※通常価格で試算 | 3.32円 | 2.2円 | 3.85円 |
詳細はこちらから ご確認下さい |
上記の表で確認すると1個当たりの通常価格・定期コースの価格は、このこのごはんが最も安く3,850円、うまかが最も高く4,980円でした。モグワンはこのこのごはんとうまかの中間に位置する価格ですが、定期コースで6個以上を選択することでこのこのごはんを抜き最も安価となります。
しかし、この金額だけを見て判断してはいけません。ここで最も大事なポイントは、袋に記載されている内容量です。
つまり、1g当たりに換算するといくらになるのか?ということを確認しないといけません。表の中に記載した「1g当たりの価格※通常価格で試算」を確認して下さい。
1g当たりでは、モグワンが最も安価になることがわかります。また、最も高いと判断されていたうまかについては、このこのごはんよりも価格は低いことになります。
成分表示
無添加国産ドッグフード【UMAKA -うまか-】 | プレミアムドッグフード『モグワン』 | 小型犬用ドッグフード「このこのごはん」 | |
---|---|---|---|
粗たんぱく質 | 21.4%以上 | 27%以上 | 21.3%以上 |
粗脂質 | 9.5%以上 | 10%以上 | 8.2%以上 |
粗繊維 | 0.8%以下 | 4.75%以下 | 0.9%以下 |
粗灰分 | 6.8%以下 | 9%以下 | 6.7%以下 |
水分 | 10%以下 | 9%以下 | 10%以下 |
カロリー(100gあたり) | 350kcal | 363kcal | 343kcal |
「ペットフードの表示に関する公正競争規約」では、5つの成分表示が義務付けられています。
それぞれの成分の役割は、以下の通りです。
- 粗たんぱく質
血液、筋肉、骨、組織など体をつくるために大切な栄養素 - 粗脂質
重要なエネルギー源であり、皮膚や被毛の健康を維持する - 粗繊維
炭水化物の構成成分のひとつで、不溶性食物繊維にあたる水を吸収して膨らみ、腸を刺激し便通を促す働きがある - 粗灰分
リンやカルシウム、鉄、マグネシウムなどのミネラルを指す骨や歯の構成、神経の伝達など体の維持に欠かせない成分 - 水分
体の60~70%を占めるのが水分で、体温調節や代謝、老廃物の排泄など生命維持に必要
3つのドックフードは全て、アメリカのAAFCOと呼ばれる組織が定めたペットフードの栄養基準を満たす総合栄養食です。
総合栄養食は、そのフードと水を摂っていれば必要な栄養が補え、健康が維持できるとされていることからも、
基本的にはいずれのドックフードを選んでも問題ないと言えるでしょう。
一定の基準を満たしていることを踏まえたうえで、3つの商品の成分値を細かく比較、考察してみました。
- うまか
3つのドックフードの中で、カロリーやたんぱく質含量は中間に位置し、健康的な体形の維持をめざす成犬や、ダイエット中にもおすすめ。関節の健康をサポートする成分が配合されているため、シニア犬にも適する - モグワン
3種の中では最も脂質やカロリーが高く、たんぱく質も多い健康的な体形を保ちたい成犬に最適 - このこのごはん
低カロリーでたんぱく質も確保できるため、ダイエットが必要な成犬にぴったり
また、上記の主要成分だけでなく、その他の成分の健康効果に着目することも必要です。
原材料に魚類を使用するモグワンやこのこのごはんには、皮膚や被毛の健康維持やアレルギーの緩和などに役立つオメガ3脂肪酸が、うまかとモグワンには足腰や関節のケアに効果的なコンドロイチンやグルコサミンが含まれるというように、それぞれ特徴があります。小型犬の場合、生まれつき膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)、通称「パテラ」と診断されることも少なくありません。筆者の愛犬も生まれつきパテラです。その為、コンドロイチンやグルコサミンが含まれているかどうかは重要です。
モグワンと比べるとうまかとこのこのごはんは、便通に有効な粗繊維の含有量が随分少ないのが分かります。
しかし、このこのごはんは乳酸菌、うまかはビフィズス菌とオリゴ糖が入っているため、繊維質が少なくてもそれらの腸内改善効果が期待できます。
ドックフードに含まれる成分の意味を知り、多角的な視点から検討してみましょう。そして、最も重要なことは犬の個体差に合わせて選定、調整することです。
嗜好の問題で食べない、体調を崩すといった場合は、どれだけ健康に良い栄養成分が豊富でも効能を享受できないでしょう。
香り・食いつき・ドッグフードの実物・口臭・便の臭い・特徴
無添加国産ドッグフード【UMAKA -うまか-】 | プレミアムドッグフード『モグワン』 | 小型犬用ドッグフード「このこのごはん」 | |
---|---|---|---|
香り | ほとんどありません。ほんのりかつおぶしの香りがします。 | チキンやサーモンの食欲を掻き立てられる香りがします。好き嫌いが分かれるかもしれません。 | ほとんどありません。ほんのり魚の香りがします。 |
食いつき | 非常に良い | 非常に良い | 非常に良い |
ドッグフードの実物 | |||
口臭(食べた直後で比較) | 食べた直後に犬の顔に近づいても香りはしません。 | 食べた直後に犬の顔に近づくと、モグワンの香りがします。 | 食べた直後に犬の顔に近づいてもほとんど香りはしません。 |
便の臭い | 臭い少なめ | うまか、このこのごはんと比較すると少々臭う | 臭い少なめ |
ドッグフードの特徴 | 粒が3点の中では最も小さく食べやすい大きさです。 | 粒が3点の中では最も大きいですが、穴が空いているので食べやすく、噛み砕きやすいです。犬の食欲が満たされている印象です。 | 粒は小さく小型犬が食べやすい大きさです。粒は硬めで食べ応えがある印象です。 |
ドッグフードの袋の開閉 | シングルジッパーであり、毎日開閉していると次第に袋を閉めにくく感じます | ジッパーがしっかりしており非常に開閉しやすい。 毎回ストレスなしです。 | シングルジッパーであり、毎日開閉していると次第に袋を閉めにくく感じます。 |
食いつき
食いつきについては筆者の愛犬は食欲旺盛な為、全て「非常に良い」という結果でした。ただし、あまり食べないという愛犬の場合、一般的には粗脂質が多いドッグフードの方が食いつきが良いとされています。この3点の中で比較するとモグワンが最も粗脂質が高いデータとなっています。
ドッグフード自体の香り・ドッグフードを食べた後の口臭
香りという点で考察するのであれば、うまか、このこのごはんはほぼ香りはしないです。その為、口臭としても愛犬が食べた直後に顔を近づけてもドッグフード特有の香りもありません。モグワンは他の2点と比べると香りが強く、口臭も食べた直後に顔を近づけるとモグワンの香りがします。ただ、筆者はこのモグワンの香りが嫌いではない為、気にはならないです。
出来るだけ香りの少ないものをと考えるのであれば、うまか、このこのごはんは香りがほぼしないという結果でした。
まとめ
今回ご紹介した3つのドッグフードは、飼い主が安心して愛犬に与えることができる大変優秀なものばかりです。各社が生き物の食事に対して真摯に向き合っており、それぞれがしっかりとしたコンセプトを持っています。
犬を飼い始めたばかりで、ドッグフードのことが全くわからないという方や現在使用中のドッグフードに不満があるという方は、今回記載した記事を参考にしてみて下さい。