家庭用の高圧洗浄機も普及に伴い、洗車や年末掃除に活用されている人を見かける機会も多くなりました。
高圧洗浄機を目にする度に「簡単にきれいになるのかな」と興味はあったものの、価格面などで折り合いがつかず、なかなか購入を決意するには至らず…
そのような中、レンタルという方法があることを知り、とうとう念願の高圧洗浄機「ケルヒャー」を試すことができました。
今回はケルヒャーを使ってみた感想や、おすすめの使い方について紹介します。
- ケルヒャーの洗浄力はどれほどなのか威力を知りたい
- 掃除場所ごとの使い方のポイントが分かると嬉しい
- ノズルの違いが曖昧。場所によってどのノズルが最適か知りたい
高圧洗浄機「ケルヒャー」とは
高圧洗浄機とは、高圧の水を勢いよく噴射することで、手では簡単に落としにくい汚れを取り除くことができる機械です。
高圧洗浄機は、以下のような場所の掃除におすすめされています。
- 窓、網戸
- 洗車
- ベランダ
- 玄関
- 外壁
その他、浴室や自転車の洗浄など様々な場所、物の洗浄に活用できます。
中でもケルヒャーは、世界で初めて家庭用の高圧洗浄機を販売したドイツの清掃機器メーカーとして有名で、日本でも人気があります。
ケルヒャーの高圧洗浄機は種類も豊富に揃っていますが、今回レンタルしたのは小型でパワーもある「ケルヒャー K3サイレント 」です。
ケルヒャー K3サイレントの付属品
高圧洗浄機ケルヒャーは、本体にアクセサリーを組み合わせて使用します。体験談の前に、今回のレンタル商品に付属されていたアクセサリーの種類や詳細について説明します。
ノズル
洗浄する際に重要なポイントとなるノズルは、上記の3種類が付属されていました。それぞれの特徴は、以下の通りです。
- サイクロンジェットノズル
勢いよく円状に水が噴射され、酷い汚れも落とすことができる。
水圧が強いため、物を傷める恐れがある。 - バリオスプレーランス
水圧を強弱に調整できるので、あらゆる場所の洗浄に適する。
サイクロンジェットノズルと比較すると、勢いが弱めで時間がかかる。 - デッキクリーナー
ブラシでこすりながら洗浄でき、水跳ねが少ない。
床面の掃除に適するが、ノズルが重いので外壁など上部の掃除には不向き。
1つのノズルで全てを網羅できると便利ですがそれぞれに違う特徴があるため、対象物に合わせて付け替えながら洗浄するのがおすすめです。
ホース
レンタルでは自吸用ホースセットと、高圧洗浄機用の耐圧水道ホースセットの2点が付属されていました。
耐圧水道ホースは自宅の水道栓に取り付けて使用し、自吸用ホースは水を貯めたバケツなどから給水する際に必要です。
こちらのホースを利用するほか、自宅のホースで代替えもできるようでした。
機械音痴の私が1番苦戦したのがホースの取り付けで、準備が整うまでに1時間もかかりました…
最終的には耐圧水道ホースに付いているマルチコネクターを外して、自宅のホースに取り付けることで、ようやくケルヒャーが使用可能な状態になりました。
ケルヒャー本領発揮!想像以上にキレイに!
ここからは、実際にベランダ、駐車場、外壁、玄関、窓を掃除して気づいたおすすめの使い方や感想をビフォーアフターの写真を交えながら紹介します。
①ベランダ
ベランダのあまりの汚さに目を見張る方が多いと思いますが、これほど酷い状態でもケルヒャーを使えば見違えるようにキレイになります。
- デッキブラシを装着し、床面全体を磨いていく
- 壁面はノズルをバリオスプレーランスに変えて、一通り洗浄していく
- 細かい部分はスポンジなどを使って、手で磨き上げる
【ポイント】
・高いところから低いところの順に洗浄していくと、汚れが上手に落とせる
・塗装が剥げないようノズル調整、噴射距離などを工夫する
ノズルを様々に変えながら駆使した結果、ベランダは上記のような手順で掃除するとスムーズでした。
床面にはデッキブラシを使うと水跳ねもなく、広範囲を効率よく掃除できます。
そのまま壁面掃除もデッキブラシで挑みましたが、ノズルが重くて疲れてしまうので、外壁はバリオスプレーランスに変えた方が良かったです。
また、サイクロンジェットノズルも使用してみましたが、水圧が強すぎて所々塗装が剥げてしまいました。バリオスプレーランスを利用する際も最大の水圧では、壁などを傷めてしまうことがあるので注意してください。
雨ざらしになっている箇所は、特に塗装が剥げやすい印象です。
木のペンキも剥げるので注意!
さらに、ビフォーアフター写真からも分かるように我が家には窓のような装飾がありますが、このような細かい部分は無理せず、手作業で仕上げるのが賢明です。
細部の汚れもケルヒャーだけで落とそうとすると近距離での噴射になるため対象物が破損したり、近隣に水しぶきが飛ぶため洗濯物を汚して迷惑をかけたりといった恐れがあります。
色々と苦戦したこともありましたが、今回掃除をした中で最も効果を実感できたのがベランダで、窓や天井部分も同時に掃除したにも関わらず、2時間半で作業が完了しました。
②駐車場のコンクリート&壁面
駐車場は造りや素材、隣家との距離などにより、ケルヒャーを使える範囲が異なってくるでしょう。
ちなみに、我が家の駐車場の床面はコンクリートと土が混在しており、また他の家と密に隣接している環境です。
そのような構造の駐車場を掃除するには、下記のような手順がおすすめです。
- サイクロンジェットノズルで、床面のコンクリートの汚れをできるだけ落とす
- バリオスプレーランスとデッキブラシのノズルに変えて、残りの汚れを洗浄する
- バリオスプレーランスノズルを使用し、壁面を清掃する
【ポイント】
・床面掃除で相当量の水や泥が跳ねるため、汚れてもよい服装で行う
・泥で壁面が汚れてしまうので、床面から洗浄する方が良い
ケルヒャーを使えば写真の通り、驚くほどコンクリートの白さが蘇ります。
頑固な床面のコンクリートの黒ずみを落とすには、勢いよく噴射するサイクロンジェットノズルを使用すると効率が良いでしょう。
ただし、風圧と水圧で砂利や土も舞い上がってしまうので、全身が水と泥でドロドロになります。服装だけでなく、マスクやゴーグルも着用するとより安全です。
泥は広範囲で飛び散ってしまうので、隣家の自家用車などを汚してしまわないよう気を付けましょう。
そして当然、泥は壁面にも飛びます。
ベランダ掃除では、高いところから低いところに汚れを流していく感覚で上手に洗浄できましたが、泥跳ねの可能性がある箇所は順序を変えた方が無難です。
私は壁面→床面の順で掃除したため、せっかくキレイにした壁面に泥が飛び散り、再度汚れを落とす羽目になりました…
始めにどのような順序で洗浄すると良いか試してから、本格的に取り掛かることをおすすめします。
③玄関
玄関は定期的に掃除を行っているため、劇的に変化した訳ではありませんでしたが、どんよりとした雰囲気だった玄関がパッと明るい印象に変わりました。
ただし、玄関の内側(土間部分)はデッキブラシのノズルがないと、ケルヒャーで掃除するメリットを感じにくいかもしれません。
玄関外(ポーチ)はともかく、玄関の内側はデッキブラシ以外のノズルで掃除すると水があちこちに飛ぶため、拭き取り作業が追加で必要となります。
駐車場やアプローチを掃除する流れで、玄関も一緒に掃除すると外回り全体がキレイになりますよ♪
④窓&網戸
ケルヒャーは窓や周辺の掃除にも役立ち、特に高いところにある窓の洗浄に重宝しました。
高いところにある窓の掃除は何度も脚立を上り下りしなければならず、疲れるうえに危険も伴います。
そのため、これまで手付かずになっていた箇所もありましたが、ケルヒャーがあればあっという間に窓だけでなく周辺もキレイに洗浄できます。
窓下のサッシは狭い部分に埃や汚れが残りやすいですが、ケルヒャーで水圧をかければ掻き出すように取り除けます。
窓や網戸は写真で比較しにくいため掲載していませんが、水をかけるだけで手作業と同レベルの仕上がりになりました。
ケルヒャーK3サイレントだけでもキレイになりましたが、さらに窓用バキュームクリーナーを使用すると拭きスジが残りにくいようです。
まとめ
ケルヒャーの高圧洗浄機は予想以上の威力で、外回り全体を短時間でピカピカにすることができました。
今回のレンタルをきっかけにすっかりケルヒャーに夢中になり、次はテラスクリーナーなど他のアクセサリーとの組み合わせも試してみたいです。
ケルヒャーは有能な機器ですが汚れを落とす力が強い分、使い方によっては素材を傷めてしまうこともあります。
私の体験談を参考に、皆さんは上手にケルヒャーを活用してみてくださいね♪