孫子の兵法を活用！ 名言 ビジネスで骨折り損のくたびれ儲けにならないためには？

みなさんは日々全力で頑張っています。

しかし、その頑張りが空回りして一人よがりになってしまってはいないですか？

例えば

• 誰よりも残業し休日出勤もして、自他共に認める努力家であるが、なぜか成果があがらない
• 本当はもう自分の中で結論は出ており、上手に幕引きを図りたいが言い出せない
• いつも見切り発車で、やってから考えたら良いといつも思っている

こういった考えは、努力が報われない結果に終わる可能性があります。

そうならない為にも孫子の兵法の名言を紐解きます。

そもそも成功とは何なのか？

それ戦勝攻取してその功を修めざるは凶なり。命づけて費留と曰う

敵に勝利をし、苦労の末、敵の城を奪っても、そもそもの戦争を始めた目的を達成できなければ、これは失敗ということになる。このことを費留ー骨折り損のくたびれ儲けという。

この名言のテーマは、そもそも成功とは何のか？ですよね。

戦国時代でいえば、激闘の末、何とか戦いに勝利し、味方の多くの犠牲の上、やっとの思いで敵の城を奪っても、数日後に敵に攻め滅ぼされれば、これは失敗ということになります。

あるいは、滅ぼされるまではいかないにしても、結局、その城を奪われてしまうような結末では、これは骨折り損のくたびれ儲けと言わざるを得ません。

当初の目的は、その城を末長く支配し続けることであったはずです。

その為には、攻める時期を見誤ってはいけないということです。ビジネスの世界においても、スピードは命ですが、今が攻めるべき時期なのか？ここがポイントです。

例えば、会社に人員が足りない状態で目先の仕事に飛びつき、苦労の末、大変な額の仕事が取れたとして、相手の期待を一身に背負い、蓋を開けて見れば人員不足により期待に応えられない仕事しかできなかった。これではきっと、二度とその会社との取引は成立しなくなります。会社にとっては将来的にみて大損です。

一度始まると止まれない

日本を含めいろいろな国が、過去には戦争の渦に巻き込まれていきました。今でも世界のどこかでは、戦争が行われています。

戦争というのは、一度始めてしまうと大きな力によって、容易には止まることができなくなります。

それはビジネスにおいても、日常生活においても同じで、最初は安易に短期で終わることを予測していても、実際どの程度の期間を要するかはやってみないとわからないのものです。

そして、やめたいと思った頃には、もう止まれない状態となってしまっているのです。

ビジネスにおいて、仕事を引き受けるかどうかの判断基準は、長期的にみて自社に利益がある仕事なのか否かをシビアに見定める事です。

そうでなければ、途中で利益率の大変低い仕事であったとわかっても、相手との信頼関係により途中で仕事を打ち切れない状態に陥ります。

始まる前にしっかりとした戦略を立てること

それではどうすれば良いのか？一度始めてしまっては、場合によっては長期化もありえます。

しかし、孫子の兵法では、短期決戦を良しとしています。その為に、どのようにして短期決戦で勝利を収めるか？の戦略を幾十にも張り巡らせよと教えています。

つまり、事前にしっかり準備をすることが何よりも大切です。

ビジネスにおいても同じことが言えます。例えば「コスト」です。長期化すればするほど、コストが肥大化する仕事もあります。

業種にもよりますので一概には言えませんが、一例として「工期」がある仕事であった場合、当初の予定では半年の工期で計画していたものが、自然災害等で思いがけず長期化した場合は、期待していた程の利益を得られなくなる可能性があります。

やはり、孫子の兵法を常に頭の片隅において、余裕があっても、さらに迅速な対応を心掛ける事こそが肝要です。

それでもうまくいかないこともある

どれだけ戦略を練り、用意周到に準備しても長期化することもあります。

例え短期決戦を望んでも、短期決戦では終われない場合・・・。

その場合は、孫子の兵法では「不敗」に持ち込めと解釈できます。

全力を出し切って、短期決戦でことを成す。それが、一番ではありますが、仮に短期決戦でことが収まらない場合は、「不敗」に持ち込み負けないこと。

この２点を念頭にことに当たりましょう。

困った時には、孫子の兵法の名言が、頭に浮かんでくるぐらいまで読み込めれば、自然と良い方向にことが進むかもしれませんね。