こんな事業を形にしたい、まだ誰も知らない自分の頭の中にあるアイデアを世に出したい。起業したいという気持ちがあるならば、しっかりとした計画を立て目標に向かって着実に前に進めましょう。
その為にも具体的にいつまでにいくらぐらい企業資金があれば良いのか?その目安を知りたいという方が多いのではないでしょうか。そこで今回は起業資金の目安と資金以外に必要なものは何かについて、記載していきます。
起業資金の目安は?いくらぐらい貯金があれば良いのか?
起業を志している方であれば誰しも気になりますよね。結論を先に言いますと、最低でも1年間無収入でもやっていける生活費があれば安心です。
最近起業した人の半数近くは、開業資金500万円未満で始めているそうです。
※日本政策金融公庫総合研究所「2020年度新規開業実態調査」より
家族構成は一人一人が違いますので、あくまで一つの目安としてお考え下さい。
私は職業柄日々経営者の方と接しています。個人事業主の方や中小企業の社長とほぼ毎日会い、毎月の業績について試算表をもとに報告します。
その経験から言いますと、すでに事業がしっかりし日々業務に励んでいる事業者でも、業績には波があります。皆さんの事業がすぐに軌道に乗り潤沢に資金が集まれば問題ないですが、ある程度の準備期間を設けて貯蓄をした上で事業を開始された方が、心にゆとりがうまれます。
これから起業を計画されている方は、その一歩を踏み出す為に今からしっかり準備をしましょう。
生活費を洗い出す
まず、起業するにあたりご自身の生活費を洗い出すことをお勧めします。
「生活費を洗い出すとか面倒臭いことはしたくない・・・」という気持ちもわかりますが、起業してすぐに計画している事業が軌道に乗るとは限りません。思うようにいかなかった場合、一体いくら必要なのか?ということを事前に把握しておくことは非常に大切です。
最低でも1年間無収入でやっていける生活費があった方が良い。
何かを始めるためには準備期間が必要です。その期間を「およそ2年間」としたならば、事業に必要な資金と自分自身の生活費を見積もって、貯金を始めて下さい。
資金以外に必要なことは何?
お金を稼ぐ力!まずはその力を身につける
起業したいが貯金がない。貯金がないので不安で起業に踏み切れない。
それは、自分のビジネスモデルをしっかり見つけることです。
自分のビジネスモデルが確立してさえいれば、例え今資金がなくとも続けることで道は開けます。
ビジネスモデルとはそのビジネスが、誰にとって、どのようなものを、どのように、付加価値を提供して収益を得ていくのかを盛り込んだビジネスの仕組みのことです。
そもそもお金がたくさんあれば不安にならないというものでもありません。
何をするにしても、最初は大変です。大事なことはビジネスモデルをしっかり見つけることです。このビジネスモデルであれば不安なく起業できるという仕組みを作ることができれば、お金は入ってくるようになります。
そうはいうもののやはり起業に踏み切れない1番の理由は「お金の心配」です。起業準備として「貯金」することは今から始めるべきです。
在職中から副業としてすでに事業をスタートしている場合で、起業してすぐにサラリーマン時代の半分の収入でも毎月計上できることを見込めるのであれば、起業しやすく上策です。
必要資金を計算しましょう
あなたの考えているビジネスモデルで起業した場合、一体いくら資金が必要になるのでしょうか?
この記事を読んでいる方、一人一人思い描いているビジョンが違いますので、こればかりは一概には言えません。
建設業として起業したいのであれば、事業用のトラック、重機、建設業許可等々を視野に入れて計画を立てなければならないでしょうし、小売業を始めたいという方であれば、仕入、店舗の家賃、水道光熱費、人件費等が必要となります。
ご自身の計画されている事業に必要な資金はどれぐらいになるのか?ここはしっかりと計画されることをお勧めします。そして、現実と向き合ってから一歩を踏み出しましょう。
事業資金を貯めるにしても出来れば親からもらったお金ではなく、自分で計画的に貯金した資金の方が周りからの評価は良くなります。
資金調達の際に足りない分を銀行から借りるにしても、今所持している自己資金をどのように貯めてきたのか?という過程は、この事業にかける本気度として銀行からの評価も変わるはずです。
まずは事業に必要な資金を貯金し、その間にしっかりした事業計画を立てましょう。
- 独立1年目から仕事が途切れない 稼ぐ コンサルタントの起業術 著者 富田英太
- 起業したくなったら 著者 浜口隆則
- 好きを仕事に!はじめての起業相談室 一般社団法人キャリア35